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Original Intellectual Record Shop COOL HAND are go!
COOL HAND

古物商許可番号
第731269400017号
(広島公安委員会)

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Amusement
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COOL HAND の真摯な主張
(意識しなければ解らなかった事。拡大して読んでね)
BGM Sound On / Off
先日、地元の高校から連絡があり、生徒の体験学習の為に実習授業を
して欲しいとの依頼があった。それは16才の女子高校生が当店で
体験学習をする事にだった。それを承諾したら後日当店に優香にも似た
可愛らしい女の子がやってきた。
彼女の言う夢は高校卒業したらCLUB D.J.になる事。4日間の実習で私は
選曲する以前に音楽の聴き方と集約方法を教える事に終始した。
そして自分が楽しめないと他人を楽しませる事は出来ない事等。
実は彼女は CLUB EVENT に参加した事もなければ自分の収入で
RECORD を買った事が今迄一度も無いのだ。
そんな娘が何故?と言うより当店を選んだのが運の尽きだ。
竹内大先生の訓示から始まり、毎日世界中から流れてくる依頼の山の処理、
次々と送られてくる RECORD から TAPE まで全てに耳を傾け感想を
求められ大先生の解説をひっきりなしに聞かされる。
そして挙げ句の果てに彼女がはっきりと意見の言えない時は大説教和尚
へと姿を変える。情報の分析の仕方から始まり STEREO の体位方から
商品としての中古RECORD の触り方 MANNER まで手ほどきを受けた
彼女は莫大な知識の必要性に気付いただろう。職業 D.J.には様々な
種類があり、様々なSTYLE が存在する。彼女は全く何者でも無く無垢な
原石だ。だから偏見無しに RECORD を聴ける分、正しい認識を教えて
あげた。新田先生は優しいから彼女から最近の高校の学習の進化と
学生の流行を聞いて鼻の下を思いっきり伸ばしてにやにや笑っていた。
私と言えば女子高性が卒業して CLUB D.J.になりたいと言う彼女の
希望とこれからの卒業生の前例をある意味で委ねられた立場として
真面目に成らざるを得なかった。社会体験の第一歩が自分の憧れていた
職業である事、そしてそれを選ぶ女の子に何を伝えれば良いのか?
踊れるか踊れないかなんて些細な事だ、昨今の踊ってる人達は
気持ち良く体を揺すっていたいだけなのだ。CLUB EVENT で一番重視
される事は楽しいか喜べるかに尽きると思う。だから選曲してる D.J.は
素晴らしく SERVICE 精神を持った人達だ。広島では DISCO MOVEMENT
時期に LONDON で行われたDISCO DANCE 世界大会で優勝した人や
優勝を狙えるだけの実力者が沢山いた。あの時代はDANCER に光が
当たり今では選曲する側に光が当たっている。
DANCE 自体は一辺倒化し D.J.は空間 PRODUCER と同様に場の
読み取り方から臨機応変出来るだけの選択材料を求められた。
それは空間を創り出し参加した者に一体感を与える事が出来る ARRANGE
能力と感性が必要とされる。そしてそれを集約出来る記憶力だろう。
私が彼女に教えたのは体感音震からくる喜びと、その共有感の集約方法だ。
それは彼女の様な DIGITAL AGE には未体験の世界だった様で目を丸く
して驚いていた。

「RECORD ってそんなもんじゃ。感じたいと思うから感じられるんじゃ」と
言ってたら偶然常連客の友人が次々と来店して女子高生に偉そうな事
言ってる私を見て笑っていた。
「そう、そんなもんなの。感じるもんなの」(この場合は卑猥か?)
尖った頭の PUNK KIDS も人の良さそうな SSW FAN のおっさんも
同じなんだ。「では実習じゃ。店頭の RECORD を自分の判断で買うつもりで
持って来なさい。一緒に試聴しよう」彼女が懸命になって選んだ沢山の
RECORD は音楽の内容で集約するべき物では無かった。
「何でこれ選んだの?」「可愛いから」「うん、それもあり。そして今からこれを
聴けば事実が解るよ」と言って大先生の解説が真面目過ぎて彼女は
笑っていた。「職業で音楽を扱う事とはこんな事じゃ」とやっていたら
欧州の友人から FAX が来た。
その FAXには「君が PORTUGAL のRECORD 捜してたから片っ端に
PORTUGAL DEALER に電話したけど奴ら何喋ってんのかさっぱり
解らないので電話切ったよ」と書いてあった。そしてそれを見せながら
彼女に「彼もこんなくだらない事を真面目にやってくれてる」と教えてやった。
そしてもしそれが PORTUGAL で見つかって当店が入荷出来た時初めて
その記録の意味が解る。
それは決して「使える使えない」の判断基準には該当しない。
そしてその記録に含まれた事実が微笑ましいか凄いのかは私は
判断しない。彼女が体験学習で当店を選んだ事、そして私がそれを
受け入れた事は全て彼女の為に行われた事だ。そして私は真実と真実
の裏側まで詳細に教えた。それは D.J.と言う華のある職業を夢見る可憐な
少女にはどう映ったのだろうか。
口の悪い常連客達は彼女を見て「駄目でしょ!若いうちから RECORD 屋に
出入りしちゃ。特にこの店は凄く変な店なんだから!」
「おいおい!平凡な店とは言わないけど健全な店じゃんか。」そうだろ?
ぶっきらぼうだけど自分なりに真面目に接客してるし、一応依頼を受けたら
出来るだけ喜んで貰えるだけの答えは出してる。
しかし訳の解らん依頼が最近多いのは何故だ?
突然電話があり「すんません COOL HAND さんですか?今日広島に来たん
ですけど何処か良い JAZZ 喫茶知りません?」
「はあ?失礼ですがどちらさんですか?」
「ただの旅行客なんですけど COOL HAND さんなら色々詳しいかなあと思って」
あんた、わしの友人かい?と言いたかったけど馬鹿らしくなって
「どっか違うところで尋ねて下さい」と言った。
また違う日に1回来店された事のある業界人から電話があって
「竹内さん今月のレココレ読みました?あれ何すか!COOL HAND で出た
RECORD を 〜さん経由で流れて 〜さんが紹介したんでしょ?
いやあ参ったなあ」「おい!あんた一体何者や?ここは中古 RECORD SHOP
っすよ。PRODUCTION 事務所じゃないんすよ」
いるのだ、この手の業界通で裏話を聴きたがる嫌らしい人間が。
この手の嫌らしい奴に限ってやたらと通ぶって RECORD 屋の店主と
長話をしたがるのだ。その多くは傍観者である筈なのに興味本意と
したり顔で、覗き見のエロスでも感じる様に市場を徘徊している。

どうもみんな RECORD の情報よりも業界の裏情報に興味を持ってる
ようで困る。そしてこれを読んでる幾つかの会員の方も同様の節がある。
時によってはそんな話を聴きにわざわざ東京からやってくる人達もいる。
私は八方美人と言われる TYPE の人が嫌いだし自分がそうなりたくないので
その手の客が来て INTERVIEWER 気取りで質問されるとあからさまに
嫌な顔をしてやる。しかし手土産分だけはお答えしてる。
みんな上手いもんで私の好物を知ってるから、こちらも上機嫌になって
店頭に出すつもりも無かった物迄紹介してしまう。私の友人の業者は
「賄賂歓迎致します」と公言してるが、その賄賂の多くが食べ物である
ところがこの人の飢えを物語ってる。
私の場合は「今年こそこの巨大な腹を引っ込めてやるぞ」と公言しながらも、
ついつい「最近こんなのが出てるよ」と差し入れされる菓子やカップヌードル
を手当たり次第に食ってる。
実は私は新製品飲食調査委員会の即席麺課に所属している為に
仕事として新製品を食べなければいけない。
先日訪れたお客さんは「私は新製品飲食調査委員会の乳製品担当です」と
言っていた。この秘密組織は各自が各自の好きな分野で飲食して
個人研究をしているだけで会員を統括出来る団体では無い。
勝手に分析好きの人がこの組織名を自認して使っているだけの謎の組織だ。
私は米国生活でもカップヌードルの飲食調査を続けて沢山のレポートを
書いて保存している。その話を一部の友人にしたら定期的に地域限定カ
ップヌードルを送ってくれるようになった。彼らも薄々感付いているだろう、
その行為そのものが新製品飲食調査委員会の思うつぼだと言う事を。
実に恐ろしい組織だ。

ある日私は日清が発売した新製品を店内で飲食検査していたら関西の
有力 DEALER が遊びに来てくれた。そしてカップヌードルと中古 RECORD
市場の最近の動きを話し合った後に「竹内さん〜のRECORD お持ちじゃ
無いですかね?」と尋ねてきた。私は「カップヌードルの話ならともかく
何でそんなRECORD の事を私に尋ねるのですか?」と答えたら
偶然にも東京の DEALER から電話がありその人も同じ様に
「竹内さん〜の RECORD ありますか?」と言う。
私が情報の発端とも知らずに両者とも私の仕掛けた情報に踊らされて
いたのだ。
事の発端はこうだ。ある日私は米国の TOP COLLECTOR の友人に
MUSIC TAPE を送ってやった。その TAPE を聴いた彼は幾つかの
DEALER に尋ねてそこに収録された ROCK RECORD を捜そうとした。
それが回り回って私の日本の友人の所へ情報が流れた。(注:インターネット
の無い時代)その時間たるや約2週間での事だ。2週間で世界中の一部
DEALER 達は行動に出た。そして私は自分も含めて UNDERGROUND 市場
に参加する DEALER 達の凄い行動力と俊敏な動きに驚いて嬉しくなった。
だから事の一部始終をこの関西の友人に話した。同じ穴の貉として
我々はほくそ笑んだ。そして TAPE の内容なのだが、私は店内で使う為と
自身の為にしょっちゅう TAPE を作っている。
その括りは自分が見た事のある風景を思い起こしてくれる曲を自分の
その時の感情の流れに合わせて編集してるのだ。
勿論誰かの為に作るものは以前幾つか作っていた TAPE を見つけ出して
横着に高速ダビングしてるだけだ。ただこの米国の友人に送った TAPE は
音質を重視して聴き手の感情の変化を円滑に促すように編集した。
それはあくまでも「わしだったらこの曲の次にはこう来て欲しいな」といった
感じのものだ。それが見事に彼と同じ波長だっただけだが、実は彼と私は
年齢もバックボーンも非常に似ているし同じ景色を見ている。
彼とは憧憬を共有出来るのだ。私は過去に様々な景色や場面を見てきたし
今でもそれを望んでいる。危険な体験は今更したくはないけど過去の体験は
自分の人間形成に役立っている。勿論大笑い出来る沢山の事実にも
遭遇したし、涙が溢れる程の感動の場面も多く体験した。
それは音楽を楽しむ事にも繋がっている。日本での社会体験と異なる
体験を海外でもしたし、以前コラムで書いたように自分の身を護る術を
徹底的に研究した。意識しなければ平和も危険も実感出来ないからだ。
その為か私が当時聴いてた音楽は気が張り詰めたものばかりだったと思う。
それは明らかに非抑圧的な音楽と違い、目を充血させて聴く音楽だった様
に思える。その癖があるのか以前 VIVID (現 CELESTE) の宮木嬢に TAPE
を送ってあげて感想を求めると彼女は言った
「何故、竹内師匠の作る TAPE は一瞬も気が抜けないのでしょう?」
そうか私は FEELING MUSIC と思って TAPE を作っても BGM には不向きな
選曲になってしまうのだな。それは私が意識をしてなくても選ばれた曲に
意識を促す要素があるのだろうか?聴く側の先入観があるからとも
言えるが「貴重だから聴き逃すな!」との注訳は付けてない。
聴いていて疲れて欲しくは無いから適度に有名曲を混ぜてみたが、
すると今度は知らない曲ばかりにみんなは意識をしだした。
特に音楽と深く関わっている人達の反応はそうだった。
良く CLUB D.J.は曲をつなぐけど、間違い無く人々は空間の
音の無い部分も聴いている筈だ。私が思うにこの部分が最強の BREAK
だと思う。

恐らく大衆の中で共有感を得たいと言う衝動は「馴染みの曲」であって、
我々がここで販売してるRECORD の多くがそうで無かった為に意識を
必要とする物ばかりになったのだろう。だから私は普通と言われる物も
仕入れてみたが売れるのは明らかに普通じゃない物ばかりだ。
そして私はまた得意の結論に至った。それは音楽を聴くと言う行為
そのものが非常に IMAGINATIVE で PSYCHEDELIC であると言う事だ(笑)
特に中古 RECORD を聴くと言う行為に集約して言う事が出来る。
思い出、新たな発見、快感、感激、振動、情緒、空想、衝動 etc etc
そこから INSPIRE される人は心の何処かに感情が芽生えるだろうし、
それを何らかの形にする事が出来る人もいる。それこそが目に見えない
感情を具体化する貴重な行為だと我々は信じている。
それを記録として残すから記録の伝承となるのだと言う事も知っている。
誰も記録は否定する事は出来ない。だから我々は過去伝承されてきた
記録を確認する事で再販に努めている。その行為が進めば進む程
独特の知識が必要となる場合もある。だけどそれは哲学的な知識では無く
様々な人間の感情を理解出来る COMMUNICATION の認識力だと思う。
我々は職業柄か365日24時間 RECORD の事を考える事を許されており、
実際そうしている。
勿論、記録を集める消費者側の集約対象や音楽を楽しむ人達の喜びも
理解している。だから当店の事情が許せる範囲の中で何でも仕入れて
我々も楽しんでいる。しかし限られた物を販売するという事は大きく異なる。
我々は中古市場の絶対数すら判断出来ない物を努力して習得した情報を
基に仕入れられる様に作業している。もしその為の私の人件費を一枚の
販売価格に反映させて良いのなら凄く高い価格になる。
我々はそれを SERVICE として求める人に無償で提供しなければいけない。
具体的に言えば一枚の SINGLE を仕入れる場合とて私の基本的人権を
脅かす程の時間的拘束を必要とする。そしてそのような作業を通して市場の
希少性を確認出来る。物によっては所有者が手放してくれないと市場には
還元されない物がある事は以前述べたと思う。
そして市場に埋没されている絶対数が確認出来ないままに我々は情熱
だけを頼りに捜し求めているのだ。
結局これらの情報が市場に還元される為には公共性を伴うだけの絶対数
が必要となり、それが適って初めて一般の DEALER も動きに参加する
事が出来る。そしてそれらが仕入れられる様になって初めて一般消費者は
購入する事が出来るのだ。だから最初にそれが誰に適したRECORD で
あるのか考える。即ちどんな消費者に適した RECORD なのかだ。
RARE である事は最初から解っているから値段次第で我々は
「使える、使えない」を判断する。
一回だけの売りきりとするならそれで良い。充分な公共性を持たして
売りたいなら複数枚必要となる為に当分は公表しないで DEALER は捜し
求める。その場合はコストの回収が可能と判断した場合にDEALER は動く。
当店では多くが一回だけの売りきりに等しいから¥2000の RECORD で
すら今や幻となった物も多い。ただ幾つかの消費者はそれらを購入した
後でも判断基準として市場で騒がれる事を確認して満足感に浸りたいと
思っている。これは正しい音楽の楽しみ方とは思えない。
それはただの自己満足の対象と言える。この手の RARE 盤は我々とて
二度と仕入れられないかも知れない。

先日出版社から電話があり
「竹内さん 〜の RECORD 貸して貰えませんか?写真撮りたいんですけど」
「あ〜あれならもう売れたよ。買ってくれたお客さんに連絡して貸して
貰える様に頼んでみます」
そのお客さんに尋ねたところ「駄目じゃ、誰にも見さん!
写真が撮りたいんならそっちが来い!門外不出じゃ」
そりゃそうだ、誰にも見せれない、教えられない RECORD ばかり
買ってくれたんだから「みんなに紹介するから写真撮らせて下さい」と
言っても貸してくれる訳がない。
どんな良い話を持ちかけても「門外不出じゃ」と言ったこの人は
「人に教えるなんて滅相も無い」と思っているようで、それはそれで
理解出来る。自分一人で楽しんでいる、これもまた立派な楽しみ方だと
言える。まあ全ての満足感は自己で達成する感情である限り自己満足
なのだと言えるし、楽しみは制約が無いのだから自由に感じて欲しい。
それならそれで我々も努力の甲斐あったと満足出来るだろう。


  (ちょっとお茶しませんか?)

当店は表向きには通販 LIST は作っていない事になっている。
それはあくまでも地元を優先させたいからだ。そして地方の店であるのに
世界中と複数の取り引きをしている。その数や我々も正確に把握出来ない。
当店に来た事のある人なら知っていると思うが以前は世界中の BEATLES
や STONES、そして BRITISH & AMERICAN BEAT GARAGE の各国盤の COLLECTABLE SINGLE & EP W/PIC が所狭しと DISPLAY されていた
(今は品薄)しかし我々は BEATLES 専門店との看板は上げてない。
全てを同じ扱いで管理しているからそれら専門店に集まる 「BEATLES の
〜盤の MIX は云々」見たいなお客さんが集まらない様に心がけている。
これも我々の主張の一つだと理解して頂けると思う。
BEATLES の MIX 違いは研究するだけの意義があるだろう。
それは BEATLES 専門店がすれば良いのだから。我々はBEATLES が
好きであるが、またこの類稀なる GROUP の比較材料としての
EDGE MUSIC も好きなのでそちらにも精力を傾ける。
そうする事で当時の周辺の状況がはっきりと見えてきた。
その結果 BEATLES の隣に得体の知れない GARAGE PSYCH の LP が
DISPLAY される事も当店の場合には多々ある。その CONTRAST たるや
一見の価値はあると思うのは当店の自己満足と理解して欲しい。
我々からしたら全て同じ愛情の対象だからだ。
ただそれらの音楽を聴く我々も消費者も持てる想像力を全て使って
感じた方が良いと思う。勿論リラックスする目的なら空気の様に肌で感じる
事も必要だ。それでも聴く者の脳ははっきりと意識している筈だから様々
な風景なり情景を見る事をお勧めする。

先日著名な日本人 COLLECTOR から大量に日本盤 SINGLE を
買い取った。彼がここ15年ぐらい前から中古 RECORD SHOP で
買い集めた物で"中には沢山の RARE な国内盤があった。
その中に NEIL SEDAKA の 1st SINGLE - RING-A-ROCKIN'/
FLY,DON'T FLY ON ME が入っていた。
この SINGLE の国内価格はどうでも良いけど、興味深いのは
PICTURE SLEEVE の裏に掲載されている英語歌詞に当時購入した人が
カタカナを鉛筆で書き込んでいた事だ。これは当時の日本人の英語に
対する興味と解読したい探究心が偲ばれる。
それはそれで当時の日本人が書き残した貴重な記録である。
しかしながらこの人は「 DREAM 」と書いてある歌詞の下にカタカナで
「ダーム」と書いていた。ダームとは何か?
しかしここはドリームの言葉すら知らなかったのかと笑うとこでは無い。
問題はカタカナとHEARING が生んだ悲劇なのだ。
私は過去出版社の依頼を受けて原稿を書く場合に頑なにカタカナ表記を
断り続けてきた。それはこの「ダーム」の過ちをこれからの日本人に
繰り返して欲しく無いからだ。
例えば日本人は SURFIN' をサーフィンと書く。
もしカタカナにするならスーフィンが正しい。
FOLK をフォークとホに近い発音をした場合には「PORK OR HAWK ?」
と聞き返されるだろう。F は下唇に歯を載せた状態から発声しないと
いけないのだ。
日本語研究者によれば「を」は「お」と発音するのでは無く実際は「うぉ」と
発音するのが正しいそうだ。
と言う事は WAR をカタカナで表記する場合は「ウォー」よりは「ヲ-」が
適してくる。これは最初に表現したカタカナから生まれた習慣がそうさせた
のだろう。
日本に初めて FLEA MARKET (フレアマーケット蚤の市)が紹介された時
に誤って FREE MARKET(フリーマーケット)と訳された。FREE MARKET と
言う言葉は無く、強いて言えば「全て無料であげるMARKET」の意味になる。
FLEA MARKET の歴史は古く我が国でも露天商としての歴史と酷似して
いる。しかし FREE を自由や無条件と信じて疑わない日本人が「無料」の
意味を忘れた結果誤った文化を生んだ。
ALPHABET は50音では表す事は出来ないのだからカタカナ表記には
根本的な無理がある。カタカナの文化はそれで残すべきだ。
そして外来語は外来語としての認識も同時にしないといけない。
これは日本語表記を否定してる訳では無い。
特に漢字の文化は素晴らしい。「LOVE」の「L」と言う字を見て何を
想像出来るだろうか。「恋愛」の「恋」と言う字を読んで多くの事を想像
出来る様に漢字の表現は素晴らしい。しかし LOVE をラブと発音する人は
LOVE の LO と LONDON の LO が同じである意識を持たないといけない。
その意識さえ持っていたらカタカナ表記から生まれる誤りに気付くだろう。
そして一番重要なのは日本語は縦に書く事を美徳とするが、ALPHABET は
縦に書けないのだ。INTERNET の日本語掲載ですら当店の通販 LIST と
同じ様に横文字構成にしないと国際的に語換性は保てないのだ。
これは雑誌構成にも関与する。
だからみんな四苦八苦して日本の雑誌「レコード・コレクターズ」の様に
縦にしたり横にしたりさせる読み方にしてる。
本の構成も欧米がこの LIST の様に表紙から左に PAGE を開いていくのに
対して、日本のそれは右に開いていく。その為、私の様に癖の強い男は
日本の雑誌を決して表紙から順に読む事が出来ない。
後ろから読んでしまうのだ。これは文化の違いだから読む側は勝手に
読めば良いだけの事だ。しかし右脳と左脳の使い分けを意識してる人は
どちらの STYLE にも応用出来る。これで理解して頂けると思うが、
当店の品揃えなり LIST に掲載された商品は普段日本人が使わない
意識を働かせないと理解し難いのだ。
以前当店の STYLE の説明をしたが我々は本来の外来文化である
輸入中古RECORD を欧米の日常 STYLE で販売しているのだ。
それも懸命に本質に触れる様に考慮している。
当店の通販会員の方々は選んでなった人でも無ければ選ばれた人
でも無い。知らない物を知りたいと言う探究心を持った人達が自然と集まり、
理解して頂ける人達の為に様々な記録を紹介している。
そして多くの会員の方が「楽しい」「面白い」「素晴らしい」と連絡を下さる。
もう一つ問題、では何がどのように楽しいのか?みんなの向かう所には
共通点があるのだ。それは EDGE MUSIC なのだ。
中心に存在する音楽では無く、その周辺の音楽なのだ。
音楽全体を見渡す事から始まり、主流である物に背を向けて探究する
人達が自分の価値観を見いだし向かうところ。それが即ち BEATNIKS による
FREAK OUT の瞬間であり喜びである。日本人は今迄それが出来なかった、
意識を持たず外来文化の真似をしてみせた。
基本的に欧米の中古 RECORD 市場の消費者は BEATNIKS であり
探究者はそこに含まれる。そして同時に懐メロ的懐古趣味者も存在する。
日本では輸入中古に限っては消費者がその意識を持っていなかった。
平行輸入盤専門店と輸入中古専門店は違う。
そしてその違いは本格的な日本の FM RADIO 普及期に表れた。
その為に単一民族日本特有の公共性が消費者を刺激した。
それは流行をミクロ化させた初期の動きだった。
何故なら本来 FM MUSIC と言うのは大学内や地域 COMMUNITY の為に
存在する言葉だからだ。輸入盤専門店(中古では無い)は FM MUSIC を
中心に地域的な HIT の洋楽を HOT なものと考え普及させた。
同時期に個人消費力が向上した日本では FM RADIO 搭載の車が人気を
博した。その為に初期段階では車の中で聴く、風景を感じさせる「個室音楽」
が FM MUSIC の主流となった。それが近代的な体感音楽の基礎となった。
そしてそれに慣れ親しんだ人達が輸入中古RECORD を持って
「使える?使えない!」と言っているのだ。
使える使えないとは業者が口にする言葉だ。それは商品として利益を
発生出来るかどうかを判断する言葉だった。それを日本人は流行に
置き換えてしまった。誰が後始末をするのだ?
流行は音楽の一部であり、RECORD とはそれ以前に記録である。
当店では最初からそれに気付いていて貴重な記録に対して
著名PERFORMER の残した物から、名も無き埋没されていた物まで
同じ意識で扱っていた。
もう一つ踏み込んで話をしようと思ったが、紙面が無くなった。
以前、水野晴郎氏が COOL HAND の主張を読んで「いやあレコードって
すばらしいですね」と語ったと言うが定かでない。

   
続く
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